突然の訃報でした。
父のがんが見つかり、ご祈祷していただいた際駆けつけてくださり
『お父さん(私の父のこと)は大丈夫だからね!』と力強く私のことを励ましてくださったSさん。
このブログでも書きましたが
父のためにお弁当を届けてくださったSさんが急逝されました。
享年65歳でした。
肝臓が悪くここ1ヶ月はずっと寝ていて、お金もなく病院にも行けずじまいだったとか。
私がお会いしたときはとても元気な印象だったので、突然の訃報に私たちは愕然としました。
自分のことより、人のこと。
自分を犠牲にしてでもどこまでの人に尽くした方でした。
もともと、Sさんは母と祖母のお寺のお仲間さんでしたが、私たち家族と急接近したのは約半年前。
疾風のごとくあらわれ、桜の花びらとともに去っていかれました。
数日前に母がSさんに宛てたハガキを私に託しました。
母もSさんがそんなに悪い状態だと知らなかったので父の治療経過と『また会えることを楽しみにしています』というようなことを書いていました。
私たちはSさんにまた会えることを信じて疑いませんでした。
『次』はありませんでした。
今思うと、私がポストに投函した4月3日はSさんが亡くなられた日だったと後からお聞きしました。
届かなかったハガキ。
ハガキには母がアート書道で描いた『海』
悲しい海になりました。
二回しかお会いしてなかったのに、こんなに悲しくなったのは色々なところでSさんの愛を感じていたから。
母から断片的に聞いた話だと、Sさんの人生は苦労の連続だったことをお察しします。
明るく振る舞われていた影に、人知れず流した涙も多かったのではないでしょうか。
交通事故にあったかのように、私たちから突然消えてしまったSさん。
あなたのような素敵な方がこのようなことになり残念でなりません。
Sさん、私たちを元気づけてくださってありがとうございました。
どうぞ安らかにお眠りください。
写真は1月にSさんが我が家に届けてくれたお花です。