Ruriこの記事は、以前私がnoteで綴っていた記録を、より多くの方に届けるために、加筆・修正して一つにまとめた決定版です。
2025年秋、私たち家族は父の緩和ケア病院を選ぶのに奔走していました。
大学病院から渡された緩和ケア病院のリストに載っていた病院は20ほど。
そのなかで、家に近そうな緩和ケア病院を3つ選び、それぞれ私も同席し面談・見学をしました。
3つの病院をまわって、わかったのは、「緩和ケア」と一括りに言っても、各病院で特色があることです。
できれば2~3つは見て回ることをおすすめします。
私たちは、2つ目の病院に決めました。
この記事が、誰かの大切な時間を守る助けになれば幸いです。
大学病院に見捨てられたと思った~緩和ケア病院探しのはじまり~
2025年9月中旬…
予想だにしない一番最悪なカードを目の前に突き出された。
2017年末からお世話になっていた大学病院から父が緩和ケアを勧められたのである。
2017年秋にがん(肺がんステージⅢの終わり)が見つかった父は年末に大学病院に入院し、その後も通院で抗がん剤治療を受けた。
別の先生を頼ったり、食事療法を試したり。
この8年間の間には数々の紆余曲折があり‥‥今に至る。
抗がん剤の効き目は最初こそよかったものの、最近は薬を飲んでも検査結果が思わしくなかった。
5年も生きられない人がいる一方で父は8年生きている。それだけでも十分すごいのかもしれない。
同居している父とはよくケンカもする。
たいていは向こうが私を怒らせてくる。
父は「温厚な私を怒らせる天才」だ。
むかつくことも山ほどあるし、はらわたが煮えくり返った経験も数えきれない。
でも、でも…やはり1日でも生きてほしいのだ。
緩和ケアというと末期のがん患者の人が利用するイメージがある。緩和ケアとはいったい何なのか…私にはまだわからない。
大学病院からは緩和ケアの病院の一覧をもらった。
家から近い病院の候補を3つ挙げ、それぞれ面談日を調整してもらう。
当初私は仕事があるので、母に任せる予定だったが、なんとか仕事を調整できた。
最後の抗がん剤治療では父は食欲不振に陥っていた。
でも、効果がなかった。
効果がないのに心身ともに疲弊する抗がん剤治療を続けてもたしかに意味がない。
「抗がん剤は毒」といって嫌う人もいる。大学病院で診てもらっていれば、安心だというのも幻想にすぎないのではないか。
緩和ケアを勧められたときは、「大学病院に見捨てられた最悪の選択肢」と思ったが、父にとっては現時点では最良の手段かもしれない。
いつものお寺で父の病気治癒と良い病院が見つかるよう祈願をお願いした。
最後は神頼みである。
3つの病院の面談で一番感触が良かった病院が、現時点ではベストの病院だと思う。
そう思い直すことにした。
【実録】私たちが見学した緩和ケア・3つの病院比較表
大学病院にモヤモヤは残ったものの、大学病院で治療を続けることはできないことは明らかで、私と両親で、3つの緩和ケア病院の見学をした。
それぞれの項目を、下記の表に簡単にまとめてみた。
| 項目 | 病院A(リニューアル施設) | 病院B(総合病院・昭和感) | 病院C(丘の上の広大な施設) |
|---|---|---|---|
| アクセス | ◎ 車で15分・好立地 | ◯ 車で20分 | △ 車で30分・渋滞あり |
| 施設印象 | ◎ 清潔・全室個室 | △ 古め・昭和感あり | ◯ 綺麗だが広すぎて不便 |
| 先生・看護師の印象 | △ 可もなく不可もなし 父は先生を嫌がっていた | ◎ 親身な女医さん 丁寧に話を聞いてもらった | ◯ 話しやすいが踏み込み強め、緩和ケアの話自体はわかりやすかった |
| 入院病棟 | 全室個室・空きあり | 全室満室・人気 | 全室満室・相部屋あり |
| 決め手 | 近さと綺麗さは魅力 | 先生の言葉に救われた | 距離が遠いし、父もイマイチだった |
| 最終判定 | 候補 | ★ここに決定! | 見送り |
Ruri緩和ケア病院といっても、病院によってさまざま。実際に見学して話を聞いてみることをおすすめします。
【緩和ケア病院A】~病院の面談と見学~
大学病院から紹介された病院は20くらいあった。
そのなかでも家から近い病院を3つピックアップして面談の予約を入れてもらった。
2025年9月26日は1つ目の病院の面談と見学の日だった。
①家からのアクセス…車で15分
家からの距離は車で15分くらい。
道もわりとわかりやすくて良いと思った。
②施設の印象…綺麗で清潔
予想以上に大きくて綺麗な病院でびっくり。
ここだけの話、暗くて古い病院だと思っていた😅
看護師さんに聞くとリニューアルして10年くらいらしい。10年たっているにもかかわらず、あの綺麗さ、、、、✨️メンテナンスが良いのだろう。
待合室も椅子が多くて、良い。
ご意見箱があり、口コミ改善に努めようという姿勢が見られた。
正直なところ、Google口コミはあまりよくなかった。すべて緩和ケアに通った人の口コミではないけれど。
ちなみに私は口コミに関してはざっと目を通すが、じっくりとは読まないタイプ。理由は、、、人それぞれ主観があるし、状況も違う。鵜呑みにするのは危険だと思っている。変な先入観がつくとそれを覆すのが難しいからだ。
③先生・スタッフの印象…個人的には良し
看護師さんの印象は良かった。
父曰く、先生がイマイチとのこと🥲
私は先生は「可もなく不可もなし」かなと思ったが、先生自体が「お体大丈夫なのかな」と思ってしまう挙動があったのが気になった😅
④先生との面談…緩和ケアとは何か
先生からは緩和ケアとは何か説明があった。
先生は緩和ケアの対象となる人は「がんの治療を終えた方」「がんの治療が終わった方」という説明の仕方をしていた。
私たちとしては違和感がある言葉だが、そう説明せざるを得ないのだろう。
ざっくり言うと、緩和ケアとは以下の2点に集約される。
①がん自体の治療はできないがそれに伴う苦痛は取り除く
②延命治療はできない
緩和ケア=がんの治療をしても効果が見込めない方を対象に、がん治療はできないが(ある意味だましだまし)症状の緩和をするのが緩和ケアということだと素人ながらに思った。
延命治療の話は正直聞きたくなかったのだが、家族に話してないとあとでトラブルになるのだろう。
実際にその場になると、たとえ意識がない人間でも1日でも長く生きてほしいと思うのが家族の心情なのかもしれない。
もしこの病院に決める場合は、今後の治療方針を追って決めることになるという。
①外来通院 ②在宅医療 ③その他の方法
在宅医療の話がいきなり出てきたので戸惑ったが、要は看護師さんや専門家が自宅に来て診療してくれる方法だ。
先生からは在宅医療機関を紹介できると言われた。在宅医療が難しくなったときに入院という選択もできるという。
私としては父の今の状況だと、(症状が進めば在宅医療、入院もあるかもだけど)外来から始めるのが現実的かなと思った。
看護師さん・先生は私たちが他の病院も検討していることが大学病院から連携されていたようなので、変に話を進められず冷静に判断できるのはありがたかった🙏✨️
⑤入院病棟の見学…全室個室
今から入院することを考えたくはないのだが、せっかく病院に行ったので入院病棟の見学をさせてもらった。
無料、有料(8,000円、10,000円)と3種類の個室を見せてもらった。
この病院は全室個室という。
どの個室も清潔に保たれていたが、やはり当たり前に
有料の個室のほうが良さそうだった。
お風呂も談話室も良さそうだった。
【病院Aまとめ】全体的に悪くはない…本人次第
面談と見学をした結果、全体的に悪くはない病院だった。
でも、実際にかかるのは私ではないから、最終的には父が決めることになりそうだ。
父は医師の印象があまり良くないと言っていた。
次は10月10日と17日に病院面談が予定されている。
果たしてどうなるか…?
【緩和ケア病院B】~病院の面談と見学~
2025年10月10日(金)に2つ目の緩和ケアの病院の面談があった。
結論から言うと、1つ目の病院より全体的に良かったです。病院によって、先生によってこんなに違うのかと思った。
やっぱり緩和ケア病棟は見てまわったほうが良い💡
①家からのアクセス…車で20分
アクセスは1つ目の病院のほうが近かった。
今回の病院は車で20分くらいだったかな。
今回の病院は行きと帰りは別々の道を使って行ったが、行きより帰りの道のほうが良かった。
最初から帰りの道を行っていれば少しは近く感じたかも🤔
Ruri行きは知らない道だから余計に遠く感じたかもしれないです…。
②施設の印象…昭和のにおいがする
今回の病院は施設は古めだった😱
1つ目の病院と築年数はそんなに変わらないはずなのに、なぜか昭和感たっぷりの病院内…。色合いの問題かしら…🤔
施設は1つ目の病院が断然良い。
でも、総合病院というだけあって広くて大きな病院だったのは良かった。
③先生・スタッフの印象…個人的には良し
面談担当の先生は女医さんだった。聞くと、元々は外科のお医者さんだったとか。どういう経緯で緩和ケアの医師になったのだろう。
先生の経歴が気になるところだったが、さすがに父の緩和ケアの面談から話はずれるので聞けなかった。
女医さんだから良いというのはないと思うけど印象は総合的に良かった。
スタッフの皆さんもテキパキ動かれている印象だった。
④先生との面談…親身に話を聞いてもらった
先生との面談はまず、入院時の注意事項の確認から。
前回の病院と同じく、「がんの根本治療はできない」「延命治療はできない」と言われた。
まぁ、今すぐに入院するわけではないけど、あれを最初に言っとかないといけないんだろう。
1つ目の病院と同じく、病院の緩和ケア方針が書かれた用紙をもらった。
だいたいは1つ目の病院で書かれていることと一緒ですが、微妙に違うところもあり。
こちらの病院のほうが多少柔軟に対応してもらえそうな要素がいくつかあったのが救い💡
また、1つ目の病院より先生が女医さんで話しやすかったことあり、最後のほうで父が大学病院に見捨てられて緩和ケアに来ているという話をしだす始末。。。😅
先生はじっと聞いてくれて「納得がいってないなら大学病院にもう一度相談してみたらどうですか?」とアドバイスをくださった。
納得がいかないまま、緩和ケアを始めても双方良いことはないのだろう。
父は大学病院での治療を諦めてはいない。
良く言えば諦めない人だし、悪く言えば執念深いとも言える。今回のことだけではなく、父はもともとこういう性格の人だ😅
父としては、大学病院で抗がん剤治療を継続してもらいたい…
大学病院のブランドにこだわる父なので、たとえ抗がん剤のリスクがあってもこれが本音だ。
本人が納得しないことにはどうしようもないので、そこまで言うなら大学病院に聞いてみたら良いと思う。
簡単に結果は覆ることはないと思うが、大学病院の先生方も少なくとももう少し父を納得させてほしい🥲
⑤先生のお話で印象に残ったこと
面談の先生の話で印象に残ったことがあった。
「緩和ケアにくる方がすぐに悪くなるわけではない。むしろ抗がん剤の副作用が抜けて元気になる方もいる」「長く外来に通われている方もいる」
緩和ケア=終末医療というイメージがぬぐえないが、最終的にはやっぱり人による。
がんが発覚したときから並行して緩和病棟に通われている方もいると言われた。
・入院し、家に帰れる目途がたったら退院する。
・家での生活が難しくなり入院する。
なかには入退院を繰り返されている方もいるようだ。
緩和ケア=ホスピスみたいな印象が強いが、誰でもすぐに悪化するわけではなく、あとは本人の生命力次第だなと思った。
今回のようなお話は精神的にラクになったのでありがたかった🥹
暗いことを考えればキリがないので、いかに精神的にポジティブでいられるかが大事だと思う。
⑥入院病棟の見学…全室満室
緩和ケア病棟は個室24部屋。私たちが見せてもらった部屋も予約が入っているそうで、全室満室だった。
前回の病院は個室がかなり空いていたので、今回の病院のほうが人気があるのかなと推察🤔
総合病院なので、仮に足を骨折して入院が必要になった際も入院できるそうだ💡
緩和ケア病棟が空いていなければ一般病棟の入院もできると言われた。
父は75歳を超えて、急激に足腰が弱ってきたので、がんより転倒などによる骨折のリスクもある。
骨折時のケアもできると聞いて一安心。
Ruri緩和ケア病院=総合病院だと高齢者の場合は心強いですね。
【病院Bまとめ】施設は古いが、前回より良い
施設に古さは否めないものの、全体的な印象としては前回より良かった😄
総合病院というのも気に入った。
3つ目の病院の面談は10月17日(金)
これを上回る病院でなければここでお願いしても良さそうだ。
あとは、父が大学病院にも問い合わせをしたいと言っているのでその結果次第かなと思う。
【緩和ケア病院C】~病院の面談と見学~
2025年10月17日に3つ目の病院面談に行ってきた。
3つ目の病院が今回の面談・見学の最後だ。
①家からのアクセス…渋滞もありかなり遠く感じた。
結論から言うと、3つ目の病院は1、2つ目の病院と比べて遠かった。
1~2つ目の病院は車で20分程度。
今回の病院は自宅から車で30分強かかった。今回の病院は、市内に向かう道を使うのでだいぶ混んでいたのだ😱
渋滞は、地図上の距離以上に心理的なストレスが大きかったことがわかった💦
いざ通院や入院などで頻繁に通うことを見越せば、やっぱり10分でも近い病院がいいなというのが正直なところ。
②施設の印象…綺麗だけど広すぎる
今回の病院は丘の上にある住宅地の中にある病院だった。
近くには老人ホームも併設されており、家族一同広大な敷地にびっくり。
しかし、施設が広いのも時に考えもの。
最初私たちは、老人ホームの近くの駐車場に間違えて車を停めてしまって、足の悪い父を病院の入り口まで歩かせるハメになってしまった😅
Ruri父としてはこの時点でこの病院はないなと思っただろうな。
③先生・スタッフの印象…私と母は良かった
応接室にとおされ、女医さん、看護師(主任)さん、事務の方の3人の女性との面談だった。
1、2つ目の病院はおもに1人で先生が対応されていたので、複数人との面談スタイルは斬新だった。
病院の関係者が女性が多かったこともあり、ちょっと女子会(?)みたいな雰囲気で、私としては今回の病院の先生たちが一番話しやすかった🙌
ただ、父は耳が悪く会話が置いてけぼりになりがちだったので終始面白くなさそうだった😅
④先生との面談…緩和ケアの案内について
女医さんとの面談で一番印象に残っているのは「最期をどう過ごしたいか」と言われたこと。
いや、まだ今はそこまで考えられていませんと言ったら
「緩和ケアについてはがんが発覚したときから病院から言われているでしょう?」みたいなことを言われた。
緩和ケアについての案内は20年前くらいから法律で決まっています、とも。
最初から病院の標準治療と緩和ケアを並行で進める人は少ないけど、途中から緩和ケアを取り入れる方は多いですと。
大学病院からは緩和ケアのことは今の今まで何も案内がなかった。大学病院はわざと案内をしていないのか、それとも古い体質だから案内がないのか…🤔
いずれにしても緩和ケアの案内はなかった、急に言われてびっくりしたと話すと共感してもらえた。
こちらが急に緩和ケアに来ることになったとわかってもらえて良かった。
⑤看護師さんに個人情報を詳しく聞かれてびっくり
女医さんは話が終わると退席され、看護師さんとの面談だった。
緩和ケアでお願いすると決まってはいないものの、面談の記録をつける必要があるとのこと。
びっくりしたのが、緩和ケア病院Cではその場で詳しい個人情報と家族構成を聞かれた。
私の婚姻関係や妹の家族のことまで。
今どき何のための事情聴取!?!?と思っていたら、万が一、緩和ケアで入院することになった場合、面会に来るであろう人を把握しておきたいとのことでした💡
Ruri私は結婚していないというと、結婚歴はあるかと聞かれて、なんの嫌がらせかと思いました。それならそうと早めに言ってほしかったです。(笑)
こちらは何のために根掘り葉掘り聞かれているんだと思った。
面談の最後に看護師さんに緩和ケア病院が決まったら、大学病院に連携してくださいと言われた。
緩和ケアの面談に来ただけの人が、後日救急車で運ばれていて「この病院がかかりつけ医だ」と主張されてトラブルになったケースもあるようだ。
まぁ、わからなくもない…😅
たぶん、面談に来ただけであれだけいろいろ個人情報聞かれるならそれで受付されたと勘違いする人もいるんだろうなと推察した。
⑥入院病棟の見学…全室満室
緩和ケア病棟は個室、相部屋とありましたがいずれも満室だったので見学はなく口頭での説明だった。
今回の病院が個室の料金はリーズナブル。
ちなみに、骨折で手術が必要になった場合は、外科がない病院なので、別の病院で手術をしたあと、この病院でリハビリできるということだった。
【病院Cまとめ】家から遠くなければ良かった
施設、面談の印象も悪くはなかったが、思ったよりも渋滞していて遠かったのが致命的だった🚗
父親は話をじっくり聞いてくれた2つ目の病院が好印象の様子だった。
まとめ:緩和ケア病院決定&Google口コミについて
2025年9月末から約1ヶ月の間、3つの緩和ケア病院の見学に行きました。
そのなかで決めたのが2つ目の病院です。
2つ目の病院に決めた理由は家からの近さと、先生の対応、緩和ケア方針が気に入ったからです💡
逆に言うと、1つ目の病院は近くても先生がイマイチ🙅
3つ目の病院は先生が良くても、遠い💦
総合的に見て、2つ目の病院になりました🏥
ちなみに、見て回った3つの病院はGoogleの口コミ評価が2~3の間で、正直、評価が低いな…この病院大丈夫かなと思ったのですが😱
色々な科がある総合病院は、必ずしも緩和ケア病棟の口コミだけではないのでGoogle口コミの総合評価だけを鵜呑みにするのはおすすめしません。。。
口コミを書くのって、基本的にスマホが使える世代且つ、ポジティブなことよりネガティブなことを伝えたい!という層も多いので、当てにならないというか‥‥😅
(かく言う私もGoogle口コミはたまに書きますが。私はポジティブな言葉を書くようにしています)
緩和ケアでお世話になる病院のGoogle口コミは2点台前半でした💦
でも、先生や病院の方針が悪くないと感じて決めました。
昔から「百聞は一見に如かず」という言葉があるとおり、口コミを参考にしつつも、行ける限り見学&面談に行って最終的には自分の目で確かめることをおすすめします。
緩和ケア病棟の話だけではないですけどね☺️

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